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「宿題だよ。折橋、1時限目だろ?めんどくせぇから今やってんだよ。お前してんの?」
「いや。だり~し。宿題なんか意味ねぇじゃん。最近おめぇ、真面目じゃね?」
学が睨むように覗き込む。それを払うように、柚希は手の平を学の顔の前てヒラヒラさせた。
チッと学は舌打ちをすると、渉の席へと移動した。
「わたるくぅ~ん」
渉はへへっと、ポケットから手を出し、はぁ~い と学とハイタッチをした。
最近の俺らの挨拶。
学と渉とは小学校からの腐れ縁。
柚希が小学2年の時、山口から父親の仕事の都合て広島に来た時同じクラスになったのが始まり。
最初はあまり話をするような仲ではなかったが、1年後 柚希の両親が2人と同じ町内に家を新築したのをきっかけに仲良くなり、何かと3人でよく、連むようになった。
学と渉はもっと前からの付き合いだろう。
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