1人が本棚に入れています
本棚に追加
小学校5年生の時、授業で風鈴作りをした。
丸いガラス玉、紐、短冊がセットになっており、このガラス玉を自分で切り削って鈴を作っていく。
何度も手元が狂い、斜めになり、真っ直ぐ横一直線にもならない。まだ10年程の人生だったが、人生で1番の自分の思い通りにならない作業だったように思う。
ほとんどの授業の大半をこれに費やしたようなもんだ。
授業時間だけでは足りず、家に持ち帰り削った。母さんは削りカスがボロボロこぼれるのを、もぉ~とプリプリ言いながら眺めていた。
最初のコメントを投稿しよう!