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玄関横の冷えた廊下で、壁にもたれ学を撫でる有紀子の瞳からは涙が溢れ出る。 それを 有紀子は拭おうともせず、それしか出来ない幼い子供のように、学の頭を撫で続けていた。 遠くでは、日の落ちかけた静かな住宅街をパトカーが赤いランプを点灯させながら、ゆっくり静かに有紀子の元へ近付いて来ていた。
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