壊れた時間
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目覚ましのベルと共に起き出した有紀子は 「はぁ、もう朝か」 と誰に言うでもなく一人呟くと、ベッドの隣で、3分の1も占領したまま無防備に寝ている夫を、チラッと一瞥し、またいつも通り ゆっくり座る暇もない程の戦場に向かうべく、階下へと降りて行った。 洗濯から、朝ご飯。 一通りの準備をしてから、夫である則之を起こす。則之がご飯を食べ始めて お茶の用意をしてから、 次は子供達。
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