1人が本棚に入れています
本棚に追加
「まなみィ~、ゆずきィ~、早くおきなさぁい~」
階段の下から 叫ぶのが日常。
2階からは鳴り続けるベルの音がまだ、止まる気配は見せていない。
「なんだ、うるさい。毎日毎日、目覚ましの音どうにかならんのかっ!」
と則之が一人愚痴る。
「いっつも夜更かししてるからね。」
仕方ないでしょ。と有紀子は則之の食べた食器を流しに片付けながら、もう一度大声を出した。
やっと起き出した長女。高校3年の愛美と、長男 高校1年生の柚希は、スリッパをパタパタいわせながら、リビングに入って来た。
「おはよゥ~」
「グッどモーニング」
柚希はパジャマのスエットを引きずりながら食卓につき、おみそ汁をすすりながら、
最初のコメントを投稿しよう!