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んんっ?バックの中の携帯が鳴っているのに気が付き、バックを引っ掻き回しながら携帯を取り出し開いた。
「もしもし?」
「あっ!母さん?今日学達とカラオケ行くから遅くなる。」
「ご飯はいるの?」
「いらない。適当に食べるから!」
「あんまり遅くならないようにね。またお父さん うるさいから」
柚希は言いたい事だけ言うと一方的に電話を切った。
―はぁとため息をつくと、有紀子は携帯をソファーに投げ、ドラマの続きを見ながら、うつらうつらと眠りに吸い込まれていった。
冷蔵庫のドアがバタンと閉じる音で目を覚ました有紀子はリビングの壁に掛けられた時計に目を向けた。
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