第1章

10/19
前へ
/52ページ
次へ
順番的には最後に入った私が1番最後に自己紹介をしなければいけない。 名前だけでいいのか、とか座ったままでは失礼だろうか、なんて事をひたすら考えていた。 そんな中、目の前の男が「あっ」と小さく声を漏らした。 その声に反射的に視線が合ってしまった。 しかも、そらすタイミングが分からない… 体中が心臓と化している私はペコッと頭を下げて視線をそらした。 目の前に座る男は世間一般ではイケメンの類いだろう。 さらさらの髪がダークブラウンに染められ、少しつり上がった切れ長の目が印象的だった。 どちらかとゆうと私にとっては苦手なタイプだ。
/52ページ

最初のコメントを投稿しよう!

41人が本棚に入れています
本棚に追加