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「じょっ冗談…止めて下さい」
必死に搾り出した声は自分でも分かる程震えていた。
「ほらその顔、
―――すげぇイジメたくなる」
甘い声で呟いた男は、まるで割れ物でも扱うみたいに優しく私の頬に手伸ばす。
経験の少ない私でも、これだけはよく分かる。
この男、かなり慣れてる。
そう思うと同時にバッと男の手を振り払った。
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