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授業開始の予鈴と共に食堂イベントは終わってしまった。興奮状態の生徒達が渋々と教室へ向かう。
「ノノに手を出したら許しませんからね。」
通りすがりに副会長に言われた。俺は「はぁい。」と返事して教室へと向かった。
教室でも食堂の話題ばかりだった。
「薫ちゃん!制裁しよう!制裁!!!」
親衛隊のチワワ君が言った。転校生が制裁を受けるのは王道なんだけど、生憎俺に制裁を楽しむ趣味はない。
「さっきねぇ、副会長様にぃ、手を出すなぁって言われちゃったのぉ。だからぁ、制裁は無理そぉだよぉ。」
嘘は言ってないだろ。俺がそう言うとチワワ君が残念そうに引き下がった。可愛いなー。
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