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「ねぇ…女の子は??」
「君、やっときずいた??遅すぎだろ…こんなとこで何してんの??」
やっぱりジェントルマン。
「校長室探してて…」
「ここ広いから迷うよね~。案内してあげる。」
「ありがと。」
優しい…自然と口元が緩むのが分かる。
でも、ジェントルマンの笑い方…何か嫌。
「俺、樹。相澤 樹。よろしく。」
また笑顔作った。
「よろしく。…樹、何で笑うの??」
樹は、目を見開いて私を見た。
あー…まさかの禁句だった???
と、思ったやさきに、樹はゲラゲラと笑いだした。
今度は、自然な笑顔。
「あはは…君が初めてだよ、見破ったの。しかも、タメ口だし、呼び捨てだし。」
「あっ。ごめん。樹、3年??」
鬼龍で年上、年下関係なくなってるからつい…
「そうだよ。でも、そのままでいいから。」
「分かった。そうする。」
樹は、面白いな!!と、つけけわえて、またゲラゲラ笑いだした。
「君、名前は???」
「西木愛羅。よろしく。」
「ふぅーん。愛羅ちゃんか。愛羅ちゃんでいい???」
ちゃん付け、違和感ごっついある。
「うん。呼び捨てにしたくなったらしていいよ。」
「あはは…分かった。」
いつまで笑ってんだよ。
でも、樹の自然な笑顔が見れて、私も口元が緩む。
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