突然の出来事

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教室に入ってくるなり、 彼は私に声をかける。 「・・・・・・」 「王子!こんな人ほっておいて 私達と話そうよ🎵」 「えっ・・・あぁ、うん・・・」 彼は荷物を机に置いて どこかへ行ってしまった。 ・・・今日も無視ちゃったな。 さっきの彼は浅中裕君。 毎日のように 私に声をかけてくれる。 でも口下手で人見知りの私は 『おはよう。』 の一言も返せない。 それに浅中君はスポーツ万能で 頭もよく先生からの信頼も厚い。 イケメンだし性格も良くて 学校でも人気が高い。 そんなわけで、皆からは 『王子』と呼ばれている。 こんな私が 一言でも話したりしたら 女子に目つけられそうで怖いんだよね・・・
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