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「実はな、このクラスの中から２チーム、“特別任務に着いてほしい”と、校長直々のお達しだ」
それを聞いた生徒達は皆、ポカーンと口を開けたまま惚けている
しばらく惚けていた生徒達だったが頭の中で鵺川の言葉をリピートさせ、ようやく理解したのか、驚きの声を上げる
「特別任務ってランクB以上の生徒だけが受ける事ができるやつだよね！？」
「あたし達って、A～Eまであるランクの中でCかDランクだったよね？？」
「つまり、このクラスの２チームがBランク以上にランクアップするって事かよ！！」
生徒達がそれぞれ驚きや歓喜の声を漏らす中、あやかと同じチームの広炉 美咲（ﾋﾛﾛ ﾐｻｷ）が鵺川に質問する
「で、どうやってその２チームを、決めんの？」
美咲の質問でクラス一同口を閉じて鵺川の解答に耳を傾ける
「お前等にはこれからトーナメント形式で闘ってもらう！」
鵺川の発言に生徒達はﾋﾟｼﾘと固まる
「た、闘うって…」
戸惑いを隠しきれない生徒達
このクラスは他のクラスに比べて団結力が高い
そのせいか、仲間と闘うと言うことは生徒達にとっては傷つける事に繋がる
戸惑うのも理解出来る
でも、それ以上に闘う事を躊躇させる理由がこのクラスにはある
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