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10分間の休憩も終わり、授業が始まった
鵺川の声と生徒達のペンを走らせる音が教室に響く
ちなみに、今やっている授業の内容は…
「と、この魔方陣を書き、教科書377ページの四行目から八行目の呪文を唱えると自分の式や使い魔を呼び出せる、ここ、テストに出るぞぉ~」
魔術と召喚術の授業です
鵺川の口から放たれた《テスト》と言う単語にビクリと肩を揺らした生徒が1人
アキラだ
隣の席に座る妹の反応に苦笑するショウ
アキラは魔方陣などは、まどろっこしいと苦手としている
他にも、陰陽師の基本中の基本である星見(ホシミ)や占いといった占術(センジュツ)系統は苦手なのだ
※星見とは毎晩星を見て吉兆がないか調べること
そのため、占術系統のテストではいつも可哀想な点数が書き込まれている
それに比べてショウは、占術系統のテストでは80点以下をとったことがない
だから、いつもテスト前になるとアキラは泣き付いてくる
ついでに今も、救いを求める瞳でショウを見つめている
アキラの目に負けたのか授業の要点をまとめ、丁寧に教えていく
それを見て乗じてきた斜め後ろの席に座る雛乃にもショウは丁寧に教えていく
「ここに籠目を書いて、こっちと繋げれば、ほら、これで完成!」
「出来た!!
ショウありがとう!」
三回目の説明で理解出来たアキラがニッコリ笑いお礼を述べる
ショウはそれに微笑みかけ、また黒板に目を向ける
この学園では1日六つの授業を行う、その内、四つは魔の払い方や呼び出し方を習う
そして、残りの二つの内、一つは一般の中学生が受ける授業
最後の一つは…
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