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コンコン… 「起ーきーてー」 ドアを叩く音と女の子の声が聞こえる ドンドン… 「起ーきーろー」 音が激しくなり命令口調になっている ハッキリしない頭を持ち上げてベッドから降りる 「はいはい…」 ドアを開けると目の前には仁王立ちした女の子 「遅刻するよ? 早く準備しなよー!」 「まだアラーム鳴ってないから間に合うし…」 「今日くらい早く起きるの!」 「…はいはい」 アラームよりも早く起こされて少し機嫌悪くなってしまった 二度寝したいけど確実に遅刻してしまうから仕方なく準備を始める 私は佐山亜美 青春真っ盛りな高校3年生 家から通うには結構遠い高校を選んだから今は寮生活 そしてさっきの仁王立ちの女の子は畠山美沙 美沙は県外から来てるからもちろん寮生活 女子寮は1人部屋で私と美沙はお向かいさん ドアとドアが向かい合ってるからめっちゃ近い 簡単な話、相部屋ってこと 入学した時から相部屋だったんだけど、仲良くなったのは2年生から 私たち2人は、一応部活の特待生として入学したんだよね
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