最後

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「……なんでこうなっちゃったんだろうな?」 そこかしこに飛び散り、壁を赤く染め、床に溜まっている大量の血。 そこに転がる何体もの物言わぬ遺体に語りかけるように呟く。 ……あぁ、僕も死ぬのだろう。 この部屋に転がる遺体のように、刃物で刺され、斬られ、血が抜けて死んでしまうのだろう。 最愛の恋人の手によって僕は……。 どうしてこんな事になってしまったのだろう。 床に転がる親友の顔に目を遣る。 端整な顔立ちだったそいつは、生前の面影は全くなく、切り刻まれ、抉られ、もはや誰なのかもわからなくなってしまっているのだった。 その隣には、恋人の親友が同じように横たわっている。 服は剥ぎ取られ、より無惨な姿を晒していた。 鼻を衝く強烈な死臭と、血の生臭さが僕の思考を鈍らせる。
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