1.転入します

22/27
1366人が本棚に入れています
本棚に追加
/87ページ
―犂斗 side― お風呂から上がって寝室に行くと案の定、静かに寝息を立てる流雨がいた。 その幼く見える姿に思わず、小さく笑みが洩れる。 久し振りに会った流雨は少し痩せたような気がする。 「お前が辛苦を背負う必要なんかないのにな…」 そんな事をぼやきながらベッドの端に腰掛けて、流雨の綺麗な濃紫の髪を梳く。 これはもう癖になってんだよなぁ… 流雨の髪質は柔らかくて指通りが心地いい。だからつい癖になってしまったワケだが… まあ、ちょっとした癒やしだ(笑)
/87ページ

最初のコメントを投稿しよう!