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―犂斗 side―
お風呂から上がって寝室に行くと案の定、静かに寝息を立てる流雨がいた。
その幼く見える姿に思わず、小さく笑みが洩れる。
久し振りに会った流雨は少し痩せたような気がする。
「お前が辛苦を背負う必要なんかないのにな…」
そんな事をぼやきながらベッドの端に腰掛けて、流雨の綺麗な濃紫の髪を梳く。
これはもう癖になってんだよなぁ…
流雨の髪質は柔らかくて指通りが心地いい。だからつい癖になってしまったワケだが…
まあ、ちょっとした癒やしだ(笑)
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