2.転校しました

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「はあ……仕方ない。」 もう無理矢理起こす(笑) 毎回のことだけど、な。 「よし、流雨起きろ」 流雨の上体を抱き起こす。本人の意志がない分、重たい…と言っても流雨って軽いんだけど。 『んんぅ…れい、と…?』 「おはよう、流雨。よく寝れたか?」 『うん…。犂斗の匂い……』 上体起こして俺にもたれかからせてる訳だが… 今、流雨が顔…正確には鼻を俺の胸に押し付けてきてるんだけど。 …なんか可愛いと思うのは俺だけか? 「流雨、ほら寝ぼけてないで。起きろ、遅刻するぞ」 『…おはよう犂斗』 「やっと起きたか。おはよう流雨。朝ご飯出来てるけど、どうする?」 『……着替える。』 「そっか、じゃあ早く来い」 『了解』 まだ目こすってたりするけど、ま大丈夫だろ。 はあ…溜め息を吐(ツ)く。 俺に堕ちる…ねぇ。 星麗奈さんの言葉を心中で繰り返して、くっと口端を吊り上げた。 ―犂斗side end―
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