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「はあ……仕方ない。」
もう無理矢理起こす(笑)
毎回のことだけど、な。
「よし、流雨起きろ」
流雨の上体を抱き起こす。本人の意志がない分、重たい…と言っても流雨って軽いんだけど。
『んんぅ…れい、と…?』
「おはよう、流雨。よく寝れたか?」
『うん…。犂斗の匂い……』
上体起こして俺にもたれかからせてる訳だが…
今、流雨が顔…正確には鼻を俺の胸に押し付けてきてるんだけど。
…なんか可愛いと思うのは俺だけか?
「流雨、ほら寝ぼけてないで。起きろ、遅刻するぞ」
『…おはよう犂斗』
「やっと起きたか。おはよう流雨。朝ご飯出来てるけど、どうする?」
『……着替える。』
「そっか、じゃあ早く来い」
『了解』
まだ目こすってたりするけど、ま大丈夫だろ。
はあ…溜め息を吐(ツ)く。
俺に堕ちる…ねぇ。
星麗奈さんの言葉を心中で繰り返して、くっと口端を吊り上げた。
―犂斗side end―
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