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「落ち着いた…?」
『うん、ありがと姉さん…』
パジャマの下に着ていたシャツが汗を吸って気持ち悪い。
それを抱き締めて貰っているのでバツが悪くて苦い表情をしてしまった。
流雨の実の姉、星麗菜(セレナ)は弟の自分が言うのも何だが美人だ。白銀髪にアクアブルーの瞳をしている。
年が六つも離れているからか喧嘩なんて殆どした事はなくて、本当に仲が良い。
両親は亡くなっしまっているのでたった二人の姉弟だ。
「ねぇ流雨」
『なあに、姉さん?』
僕は姉さんの次の言葉に固まった。
「学校へ……高校へ行ってみない?」
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