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『やだなーもう。WILD CATS
はアイドルなんかじゃないってば…まぁメンバー全員イケメンだし、歌聞かないで顔見てキャーキャー言ってるファンが多いことは事実だけど…』
「ほーらやっぱり。アイドルっつーのよ、そういうの」
『だーかーらー!違うのよ、WILD CATSは………とりあえずメンバーたちの神がかったビジュアルを見てよ、ほらっ!』
呆れたようにそう言った楓は、ジャラジャラとカラフルなストラップに覆われた携帯電話を取り出し、待ち受けになっている画像を凛に見せた。
『ご説明させていただきますわね、ゴホン。まずこの真ん中にいる茶髪のイケメン。これがボーカルの“ヨウ”。彼の人気はWILD CATS内で断トツかな?』
「ふーん。どれどれ?どんなイケメンお兄さんか………っ!」
中途半端なビジュアルだったら楓をブス専扱いしていじめてやる…と腹黒いことを考えて画面を覗き込んだ凛は、驚きのあまり言葉を飲み込んだ。
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