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ー土曜日。
『リンー、お・ま・た♪』
パンツ丸見えまでもう一息!とでも言うようなギリッギリのミニスカートを履いて
、股を覆い隠すようなジェスチャーをしながら走ってきた楓が待ち合わせ場所に現れたのは、約束していた時間から30分も経過した頃だった。
「ふふふ、突っ込みどころがあり過ぎて、どこから突っ込めばいいか分からないけど…やってみるわ。おい。まず、そのワカメちゃんばりのパンツ見せスカートは何じゃぁぁぁー!それに中年の親父がするような品のないお股のギャグは何じゃぁぁぁ!それでもってお前が遅刻ってどういうことじゃゴラァァァ!!!」
全てを突っ込み終え、ゼェハァと肩で息をする凛。
『私のボケの全てを突っ込むなんて…お、恐ろしい子…。』
一昔前のスポ根漫画を彷彿とさせる台詞を言い放ち、悪びれもなく
ニヤニヤする楓に、凛は諦めのため息をついた。
「面白いから許すわ…。ただしお昼はあなたの奢りよ、楓。お分かり?ついてらっしゃい!」
『お、お蝶婦人!』
いつも通りの悪ノリ攻防を展開しながら、二人はランチに向かった。
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