53人が本棚に入れています
本棚に追加
「──という訳で、委員長は一ノ瀬さん、副委員長は長谷川くんに決定しました。あとの委員は先生の代わりに二人が前に出て決めてください」
少年は落胆していた。
副委員長に選ばれたからであるが、読者の思っている理由とは違うだろう。
「長谷川くん、いつまでもくよくよしないで、委員長になれなかっただけでしょ?」
「そういうのなら代わってくれ一ノ瀬」
「却下」
ひでぇ、と少年はため息まじりの息を吐き、教卓に手を置いた。
「じゃあまずは遠足の日程が近いので、遠足委員から決めまーす」
最初のコメントを投稿しよう!