プロローグ

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「──という訳で、委員長は一ノ瀬さん、副委員長は長谷川くんに決定しました。あとの委員は先生の代わりに二人が前に出て決めてください」 少年は落胆していた。 副委員長に選ばれたからであるが、読者の思っている理由とは違うだろう。 「長谷川くん、いつまでもくよくよしないで、委員長になれなかっただけでしょ?」 「そういうのなら代わってくれ一ノ瀬」 「却下」 ひでぇ、と少年はため息まじりの息を吐き、教卓に手を置いた。 「じゃあまずは遠足の日程が近いので、遠足委員から決めまーす」
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