教室

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「つまらん。」 爽やかな風、明るい太陽の日差し。 教室内は寝るにはベストコンディションな空間になっていた。 そのせいか机の上に伏せている生徒をチラホラ見かける。 今睡魔に負けたら最高に気持ち良いだろうなあ、なんて考えてしまう自分がいる。 どうしよう、凄く眠たい。寝たい。 考えてもみて欲しい。俺だって人間だよ、そりゃ睡魔に負けちゃうことぐらいあるって。 いやむしろここで負けちゃうほうが人間らしくて素晴らしいんじゃね?いやきっと素晴らしい。 どうせバレないわ。だって他にも寝てるやついるし。 マジ余裕ですわ睡眠安定ですわ。 俺は机に体を預けた。 「先生寝ないでください。」 「ごめんなさい。」 っべー、バレたわ、速攻バレたわ。っかしーなー。 机に体を預けた瞬間の出来事だった。 結論から言うと机に体を預けた瞬間矢のような言葉が飛んできた。 落ち着け俺、クールになれ。 こんな時、まず考える事は一つ。なぜバレたかだ。 周りには完璧に溶け込めていたはずだ。 …わからない。 今の俺ではいくら考えても答えは出ないだろう。ここは素直に聞くか。 「なぜ寝てる事がわかった?」 「見ればわかりますよ。目立ちますし。」 「確かに俺は寝ていた、だが周りにも机に伏せているやつがいるだろう?」 「先生が伏せてたのは机じゃなく教卓です。」 なるほど、謎は全て解けた。 確かに普通の机の1.5倍はあるであろう教卓に伏せたらバレる。これは盲点だった。 ふふ、若いな生徒よ。 それがわかって俺がなにも策を打たないとでも? 若いなあ、実に若いよ。 昼時とあって教室内はさらに心地良くなっていた。
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