【第一話】『十六夜』

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こんな朝っぱらから 一体誰だ? 俺は少し不機嫌な顔で ドアを開けた 『あっ…十六夜…君…お、おはようございましゅ…じゃなくておはようございますっ』 そこにはツインテールで 眼鏡を掛けた小さな女の子がいた 小さな女の子と言っても 俺の学校の制服を来ている 決して幼女ではない 『…一体何の用だい?』 ついつい 冷たい言い方をしてしまうと 『あ、あの…い、い、い…一緒に学校行こっ!!//』 こいつは 一体何を言っているんだ? 朝っぱらから 家に押しかけてきて 一緒に登校しろ? しかしまぁ… こうストレートに言われると 断れるはずもなく 『…仕方ねぇなぁ……今日だけだからな?』 気づいたら俺はそう言っていた 彼女は頬を紅潮させて 満面の笑みで 『やったっ』と言っていた
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