友の失踪

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「ぐこぉぉぉぉ」 俺、早瀬悠は今、机で寝ている。 朝早くからの練習でくたくただよ。ったくあのハゲ頭(野球部顧問)め、雨なら休みにしろよ!!何で廊下で筋トレなんだよ。しかもキツいメニューだったし。 「ぐこぉぉぉぉ」 あ、このさっきからうるさいイビキは俺じゃ無いからね? このイビキの正体は俺の前の席で寝ている高橋 竜也(たかはし りゅうや)だ。 身長180cmの長身にガタイの良い体、イケメンフェイスなのだが、成績はかなり悪い。 ちなみにこいつも同じ野球部で、4番を勤める奴だ。所謂体力バカ。 でも俺の親友でもある。 ん?誰か近づいてくる音がする(今、悠は机に突っ伏しているため回りは見えていない) 「悠くんおっはよ~」 子供のようなソプラノのロリボイス、この声は美雪だな。 皆月 美雪(みなづき みゆき)身長148cmの見た目は可愛い美少女だ。見ると守ってあげたくなるような奴だ。………なんか俺、変態みたいだな、止めとこう。 そこで俺は顔をあげて美雪に返事をすることにした。美雪じゃなかったら絶対シカトしてたけどな。 「あぁ、おはよう美雪 あれ?あのうるさい奴はどうした?」
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