プロローグ

2/3
前へ
/642ページ
次へ
今もなお、心の中で ちりちりと燻り続ける 遠い日の想い。 楽しかったり 嬉しかったり 切なかったり 何かに 鬱々としていたり 若さ故 見えなかったものや 気付かなかったものが 今なら、あの頃の 間違いを 訂正しながら 胸のなかに 甦ってくる。 これまでの時間の中 常に この想いに 支配されてきたわけではないけれど ふとした瞬間に 甘く ほろ苦い感情を 思いおこさせる。
/642ページ

最初のコメントを投稿しよう!

83人が本棚に入れています
本棚に追加