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龍牙「ゆくぞ、天地乖離す(エヌマ)、」
エアに再び風が起き始めた。
霊夢「魔理沙、今よ!」
魔理沙「任せろ!」
恋符『マスタースパーク』
魔理沙の放ったマスタースパークは龍牙の足場を破壊した。その隙に霊夢は落ちている剣を拾った。
龍牙「…痴れ者が。天に仰ぎ見るべきこの我を、同じ大地に立たせるか!?その不敬は万死に値する!そこな雑種よ!もはや肉片一つ残さんぞ!天地乖離す開闢の(エヌマエリ)っ!?」
龍牙が技を放とうとすると柱が崩れた時に起きた煙の中から霊夢が現れ、持っていた剣で龍牙の体を切り裂いた。
龍牙「グハッ…」
霊夢「…終わりよ。」
龍牙は切られても倒れることはなかった。そのまま笑いながら霊夢の頬に手を添えた。
龍牙「フフッ、まさか我の武器を使うとは、あの一瞬での状況判断能力、見事。」
霊夢「それはどうも。で、いつまで人の顔触ってんのよ。」
龍牙「これはスマン。」
龍牙はゆっくり離れていきまた玉座を造りだし、座った。その時、タルカロンが揺れ始めた。
レミリア「な、何!?」
龍牙「此処を造った我が致命傷なのだ、安定しないのも無理はない。急いで逃げよ。そこの陣から出口まで行ける。信じるかは任せるがな。」
霊夢「あんたはどうすんのよ!?」
龍牙「この傷だ、もう助からん。」
霊夢「っ、一つ聞かせて、あなたは私達を殺す気だった?」
霊夢は気付いていた。龍牙から全く殺気が出ていなかった事に。
龍牙「…そんなことはせん、ただの戯れよ。早くゆけ、みな陣の中だぞ。」
霊夢「もう一つ、あなた、名前は?」
龍牙「焔 龍牙、ただのつまらない人間よ。」
霊夢「さようなら、龍牙。」
龍牙「ではな巫女殿。」
霊夢「霊夢。私は博麗霊夢よ。」
龍牙「そうか、ではな霊夢。」
霊夢は無言で陣の中に入っていった。そして5人は消えていった。
龍牙「いぃや、中々に楽しめた。」
龍牙の上から瓦礫が崩れ落ちてきた。
龍牙「まぁ傷なんて“拒絶”使えば無効になるんだけどね。んでもって。」
『clockup!』
龍牙「調子良くなってきたな。まぁまだ様子見か。」
龍牙はそう言い残し消えた。それと同時にタルカロンも消滅した。
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