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未夢｢人気者だね、彼女｣
未夢が椅子ごと振り返ってきた。
影里｢ま、まぁ転校生だし｣
別に違和感感じてる訳じゃないっすよ。
別に｢あれ? 何か僕と他の人との扱いの差酷くない?｣とか思ってないよ。
未夢｢話し掛けてみたら? さっきぶつかっちゃってごめんって｣
影里｢罵声が飛んできそう｣
ほぼﾄﾗｳﾏですもん。
未夢｢意気地無し｣
影里｢何とでも言うがいいっ!｣
未夢｢凡愚｣
影里｢え｣
未夢｢産廃｣
影里｢ちょ｣
未夢｢俗物｣
影里｢やめて!｣
ごめん未夢。僕はやっぱ豆腐ﾒﾝﾀﾙだよ。
琥珀｢‥‥‥‥｣
あ、篝さんがこっち見てる。
影里｢む‥‥｣
琥珀｢‥‥‥‥｣
影里｢え、えーっと‥‥さ、さっきはごめんね。ぶつかっちゃって‥‥｣
お。何とか言えた。
琥珀｢‥‥‥!｣
ん?
篝さん、何かびっくりしてる?
琥珀｢‥‥‥｣ﾌﾟｲｯ
あ。顔そらしちゃった。
ﾊﾞｯﾄﾞｺﾐｭﾆｹｰｼｮﾝ‥‥!
泰賀｢篝さん｣
あ、泰賀が篝さんに話しかけた。
流石、気さくだなぁ。
琥珀｢はい?｣
あ、反応した。
何で泰賀は良くて僕は駄目なのさ‥‥
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