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今の状況をおさらいしよう。
僕は親友の未夢と一緒に先輩のいる2年生の教室へ向かう途中だった。
しかしその途中、黒髪ロングで高身長の女子生徒に呼び止められた。多分この人は先輩。
で、注意された内容が‥‥
『何故女子が男子の制服を着ているのか』と。
影里「‥‥えーと‥‥せ、先輩?」
?「何ですの? ‥‥と言うか‥その言い方からするにあなたは1年生ですわね?」
影里「は、はい‥‥で、あの、今ちょっと誤りと言うか‥‥アレなんですけど」
?「?」
先輩が首を傾げる。
怒ったままの表情で首を傾げられるとちょっと怖さが和らぐ‥‥事も無いなぁ。
影里「俺、男ですって」
?「‥‥は?」
え、いや何その気の抜けた返事‥‥
影里「だ、だから。俺は男‥‥」
?「‥‥男? おと‥‥‥こ‥?」
そんな舐め回すように顔を見られると流石に照れる‥‥
?「‥‥‥い、いや‥‥ありえませんわ」
影里「え?」
?「ありえませんわ! このような可憐な男子がいるものですか!!」ビシィッ!
影里「Σええぇぇぇ!?」
未夢「影里、可憐だってさ」
影里「俺のどこが可憐!?」
?「その‥‥柊先生そっくりの顔つきとか」
未夢「ピンついた前髪とか束ねた後ろ髪とか」
影里「くっ‥‥!」
何で皆してそんな‥‥!
前髪ピンしたり後ろ髪束ねたりとかはやってる人いるじゃん!
いるよね‥‥?
?「と、とにかく! あなたは問題児の候補に加えておきます!」
影里「Σえっ!? な、なんでですか!?」
?「この神楽坂 桜を混乱させた罰ですわ!」
影里「め、滅茶苦茶だ‥‥!」
理不尽だ。
理不尽だよもう‥‥
あ、先輩の名前、神楽坂っていうんだ。
神楽坂先輩。
うん、ちょっと言いづらいかな。
桜「あなた、お名前は?」
影里「た、竹崎 影里、です‥‥」
桜「えーり‥‥やっぱr」
中略。
◇◇◇
桜「‥‥では、以後気をつけるようにっ!」
何をですか、先輩。
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