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5月。
春と夏の間の中途半端な時期。
‥‥だと言うのに、何だか妙に暑い。
これが地球温暖化か。
ﾋﾟｯ ﾋﾟｯ ﾋﾟｯ ﾋﾟｯ
枕元の目覚まし時計が元気にｱﾗｰﾑを鳴らす。
?｢‥‥‥｣
僕は一つ寝返りをうつが、ｱﾗｰﾑは止めなかった。
まだ睡魔に身を任せて寝ていたいって言うか‥‥
ﾋﾟﾋﾟｯ ﾋﾟﾋﾟｯ ﾋﾟﾋﾟｯ ﾋﾟﾋﾟｯ
まだ慌てるような時間じゃないし‥‥一人暮らしだから起こしてくる人もいないし‥‥
ﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ ﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ ﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ ﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ
だから‥‥
ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ
だからさぁ‥‥
ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟp
?｢‥‥‥ふんっ!｣
ｶﾞｼｨ!!
こんなうるさかったっけ、このｱﾗｰﾑ。
もう何を言おうとしたか忘れたじゃんか。
まぁいいや。
◇◇◇
どうも。竹崎 影里(ﾀｹｻﾞｷ ｴｲﾘ)って言います。
今年から台舞高等学校に入学して、現在１ヶ月が経過してます。
中学校時代の友人も多いし、なかなか楽しい学校生活。
まぁそのせいで中学校時代の友人としか絡みがありません。
大抵高校に入学したらそうなるよね!
早く友達ﾎｼｲﾖ
と、そんな事を考えながら朝食。
一人暮らしだから朝食も自分で作らないといけないのが辛いところ。
‥‥‥‥‥‥
うん。めんどい。おにぎりでいいや。
お昼もｺﾝﾋﾞﾆで買おう。
ｼﾝﾌﾟﾙな塩握りをちゃっちゃと食べて、歯ぁ磨いて身だしなみを整える。
前髪をﾋﾟﾝでとめて、後ろ髪を束ねて‥‥と。
後ろ髪はまだ肩までしか無いけど。いや男子なら十分長い方かな?
影里｢よしっ｣
と呟いたはいいものの、制服を着てなかった。あぶねぇ。
◇◇◇
制服を着終えて時計を見てみると、時刻は7時を過ぎた辺りを示していた。
影里(そろそろ行こっと)
僕は玄関で靴を履き、人気のない自室を見回した。
ﾏﾝｼｮﾝの一室とは言え、人気のない部屋は寂しいものだね。
影里｢‥‥いってきまーす｣
何か朝っぱらからしんみりﾑｰﾄﾞ。まだ4ﾍﾟｰｼﾞ目だって
部屋を出て、鍵を締める。
で、外を眺める。
暑い。
最近は寒暖の差が激しすぎる気がする‥‥
どっかで天地戦争時に使われた古代兵器でもぶっぱなしたと思うくらいに寒暖の差が激しすぎる。
それは言い過ぎか。
でも冬服じゃ暑いのも確かだし、間違ってないかも。
そんなこんなで、ようやく学校に向けて歩き出した。
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