◇転校生◇

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?「影里っ」 コンビニに向かう途中の道で、背後から話しかけられた。 この少年声は‥‥ 影里「あ、未夢。おはよう」 未夢「おはよ、影里」 やっぱり。 この小さいのは真田 未夢(サナダ ミユ)。 なんか女っぽい名前だけど制服が男子だから男子。 何で制服しか判別ポイントがないのかって言うと、いっつも帽子を深く被ってて顔もあんまり見えないし、基本大人しいからクラスでもあんまり目立たないタイプだから。 しかも僕よりも身長低いし。 未夢「今身長低いとか言わなかった?」 何か心読んできたし。 影里「やだなぁ未夢‥‥俺が身長低いとか言えた立場じゃないじゃん」 だって162だもん。 未夢「だよね。加えて女顔。クラスでは『第三の性別』扱いだしね」 その通り。 僕は未夢の言う通り、女顔。しかも小さい。 だからなのかは謎だが、僕はクラスでは性別が曖昧になっている。 つまり『第三の性別』。 僕がこんな扱いをされるようになったのは、恐らく『男の娘』が萌え要素化したからだと思う。自分で言うのもなんだけどさ。 影里「俺はFクラスでもないし演劇部にも所属してないって」 未夢「召喚とかできないの?」 影里「あははぁ、できたら怖いじゃん」 未夢「‥‥出来そうだけどなぁ」 ? 何言ってるんだろう。まだ寝ぼけてるのかな? 未夢「ところで影里。この道行くって事はコンビニに行くの?」 影里「あ、うん。お昼買わないとだし」 未夢「奇遇だね。僕もお昼買わないといけないんだ」 未夢もか。 そういえばさっき未夢は大人しい性格って言ったけど、僕が相手だと結構明るいんだよね。なんでだろ。 友達扱いしてくれてるのだとしたらありがたいね。 ◇◇◇ おっとコンビニ前だ。 キリいいから次ページいこうか。
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