◇転校生◇

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ふわりと靡く銀の髪。 若干小柄で、凹凸の少ない身体に、端整な顔立ち。 間違いない。 未夢(‥‥影里) 未夢も気付いたみたい。 影里(う、うん。間違いないよ) 楽「ほいじゃ、自己紹介を」 ?「はい」 銀髪の少女はチョークを手にし、スラスラと名前を書く。 篝 琥珀。 黒板にはそう書かれていた。 琥珀「篝 琥珀(カガリ コハク)です。これからよろしくお願いします」 あの時の「ケダモノ」の時とは正反対の、まるで天使が囁くような声でそう一言。 次の瞬間。 ウオオォォォォォ!! 「可愛い!」 「銀髪とか初めて見た!」 一気に教室が騒がしくなった。 影里(うっわぁ‥‥やっぱ転校生は大人気だね‥‥) でも僕は知ってるよ。 彼女は口が悪いってね! まぁ、あれは僕も悪いんだけど。 楽「よし。じゃあ席は‥‥竹崎の右隣で」 琥珀「はい」 あれ。よく見たら右隣空席だ。 え? 隣? 琥珀「───!」ピクッ あ、目が合った。 影里「‥‥え、えっと‥‥よろしく‥‥」 琥珀「‥‥‥‥」 楽「特にお知らせ無し。じゃあ授業の準備して待つようにー」 「先生相変わらずてきとー」 楽「そ れ が 俺 だ」 超理論ですなぁ。 ガララッ‥‥ ドヤ顔のまま教室を去る先生。 すると。 ガタガタガタァッ!! やっぱり。 クラスの大半が席を立ち、転校生の琥珀に駆け寄る。 「ねーねー篝さんて何処から来たの?」 「変わった名前だねー」 「彼氏いるのー?」 「ハァハァ」 質問責めだね。何か変態いたけど。 琥珀「‥‥そうですね‥‥」 わぉ。答えてるよあの娘。 複数人からの質問を聞き分けるとか聖徳太子もビックリだ
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