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血で白いスーツは紅色に染まっていた。
それなのに自分には掠り傷一つ無い。
これは間違いなく、返り血だ。
俺は何人を殺したんだ・・・？
だんだん記憶が蘇る。
ユリを助けに行ったらマサが撃たれて‥
それから後の記憶がない。
記憶の最後はマサが血で紅色に染まっていく瞬間だ。
昔の事がフラッシュバックして朱雀に支配されたのか。
「サトシくん、マサは？」
サトシくんがここに居るってことは治療済みだろう。
「ん。だいじょーぶ。オイラがcareでなおしたよ？」
careとは癒のabilityの一つで、サトシくんは得意とする治療法だ。
サトシくんがcareを使って治らない訳がない。
きっと大丈夫だ。
「ありがとう。」
そう言ったら返事のかわりに、笑顔が返ってきた。
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