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先程のカズの反応を見て、計画は大幅に変更した。
彼だけに繋ぐ。
「サトシくん、社長室までの最短経路送るから向かって‥それからそこに居る社長殺って。それでミッション終了だから。」
『え、俺だけ?』
動けるのがあなたしか居ないんだよ。
サトシくんには申し訳ないけど‥。
「うん、ごめん。他のことを済ませたら俺が応援に向かう。」
『‥分かった。あんまり無理しちゃだめだよ?』
「俺は大丈夫。貴方もね。危ないと思ったらすぐ繋いで。」
『ふふ。なんだかなつかしいな。』
「そうだね‥それじゃあ、また後で。」
もう少しサトシくんの声を聞いていたいと思うけれど、急がなければならない。
『うん。ばいばい。』
そう言う彼の声は今から殺しをしに行く人の声じゃない。
変わらないね、あの時と。
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