_朱雀

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頭が真っ白になった。 "記憶喪失" この単語が頭をよぎる。 緑色の綺麗な瞳が俺を捉える。 『そうだよ。君の名前はマサ。俺の名前は、カケル。』 『‥カケル?』 『うん。』 あの時と同じようにマサはクシャっと笑った。 ***** 『カケにぃー!カケ兄!!』 あの時からマサは俺を、"カケ兄"と呼ぶようになった。 マサに真実を隠し続けて嘘をつき続けて‥  
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