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「おうちにかえろっかー」
いつものサトシくんの表情に戻った。
そう、俺たちTempestにとってこれが終わりの合図。
「はい。」
少し遠くに居たカズがこちらに向かって走ってくる。
「リーダー、マサ重いよ。」
文句を言いにユリがやってくる。
二人とも朱雀に支配された俺を見てどう思ったのだろうか。
もう‥
話してくれないかもしれない。
「カケルさん?何やってるんですか。ぼーっとしてたら放って行きますよ?」
そう言いながらカズが俺の右手を引いた。
びっくりして俺がカズの顔を見ると、見透かしたようにこちらを見て微笑んでいた。
「カズ、ありがとう。」
「どういたしまして。」
- mission complete -
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