出逢い

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いつもと変わらない朝だった。 早起きがとても苦手なあたしは、 その日もギリギリに登校した。 自分の席に着くと、 お気に入りの鏡を取り出し寝癖の付いた髪を必死に直す…それが学校生活の始まりだった。 1日で鏡を見る回数は20回前後。 自慢ではないがケータイは忘れても、鏡を忘れた事は決してない。 そしてあたしは、 嘘でも人見知りとは言えない大の人好きで、人の形をしているモノ全てに興味を持った。 たくさんの友達に囲まれ、自分の声に自分の耳が疲れてしまうほど大はしゃぎする毎日だった。
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