あの日

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そして さっきの青年が大統領の元へ ゆっくりと 静かに足音を立てて 近寄る 「首相」 「なんだ ネル・クロス君」 青年の名前は ネル・クロスと言うらしい 「軍からの連絡で ここに所属不明の戦闘機 および爆撃機が向かっていると」 「何だって!?」 ネルの口から出た言葉に 首相は驚き隠せなかった 「なので御避難を」 「しかし 私が非難したら ここにいる人々は パニックになる」 (たいした器だよ あなたは さすが 地球連邦首相にふさわしい人だ しかし古い古すぎるよ その考え が 嫌いじゃない) ネルは 心の中で囁く 「後はこちらに任せて 御避難を」 「分かった」 首相を席を立ち去る それを見た観衆は 疑問に思う (始めよう 人が生き残る為の虐殺を)
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