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あれはまだ僕が幼い頃の記憶
父も母も忙しく、なかなか顔をあわす事も出来ず
唯一傍にいた肉親と言えば少しだけ歳の離れた姉だった。
『ねぇ、おねえちゃん…』
そう、呼び掛ければ
やんわりと笑みを浮かべながら、僕のそれよりも遥に濃い色をした髪をさらりと揺らし首を傾げる美しい、ひと
『なぁに?フィオ』
そう問い返す声色はいつだって優しいものであった。
不在がちな両親の代わりを、己が務めるのだと
いつだったか、遠い記憶の中でそう力強く語っていた姉の姿を思い出す。
別段不満があった訳でも、まして困らせたかった訳でもなかった。
それを聞く事で姉の顔が曇ってしまうのだと解っていても
それでも幼い僕は飽きもせず
毎日の、謂わば日課なのだとでも言うように問い掛ける
『パパとマンマ…きのうもかえってこなかったね…きょうは、かえってくるかな…?』
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力尽きたwww
大体こんな感じでいきなりブッツリ切れる
しかも続かないよ←
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