~ガイアの国~

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『ワシは妖魔軍・魔王ヒルズ、この娘の命が欲しければ、動くな!! キヒヒヒッ!』 くそっ……なんて事だ。 「リナは生きてるんだろうな?」 余りに力なくグッタリし過ぎている。 気絶とかじゃない。 『ワシの麻痺毒で一時的に自由を奪っただけじゃ! さぁ、ガバント今じゃ!』 ちっ……クズが。 どうする? 一気にヒルズってクズを、幻突で貫くか? ……あぁ、そうしよう。 ギュッ。 俺は剣の柄を握り締める。 『動くなぁ!』 ヒルズはリナを己の正面に構えた。 くそっ、これではリナに攻撃が当たる。 『ガバント!! 早くやらぬかぁ!』 すると、後ろのワニ公が斧を構える。 致命傷なのにまだ動くか。 ……魔王、こんなクズ共に俺は負けたのか。
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