~ガイアの国~

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ドスンッ。 背後で何かを落とす音が重く鳴り響く。 『ヒルズ、俺は出来ぬ! これはフェアじゃないからな。ガッハハハッ』 恐らく武器を下ろした音だろう。 『馬鹿者!! 今、こやつを逃がせば、ワシらは必ず殺される! この人間は我々の脅威なのじゃぞ!!』 リナを正面から離した瞬間、貴様を殺す気だぜ俺は。 『人間、ワシの負けじゃ、ワシに止めをさせ』 後ろのワニ公が叫ぶ。 ふっ。 武士道を貫く魔王が居る者だな。 それに対し、あの糞ジジイは。 『動くな! 次動けば娘を殺す』 ヒルズは爪から溢れ出す、何かの液体をリナに近づけた。 恐らく毒。 「ちっ、糞ジジイが!!」 その時、リナの口元が僅かに動いた。
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