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「さて、残念でしたと!」
そう言うと、ガーゴイルが羽を下ろし地面に立つ。
そして、剣を俺に向けてクルクルと回しながらジワリと歩み寄って来る。
くっ……。
俺は地面に崩れ、両手両膝を着いた。
「俺の負けだ、だが!! 弟だけは見逃してくれ!!頼む」
通用する訳無いか……でも。
俺はキリッと、2体を睨み付けながらそう叫んだ。
「ひゃはははっ! どうするよ?」
「そうだな……」
そうニタニタ笑いながら、相談する2体。
「俺の攻撃を5分間耐えたら考えてやろう」
……考えるだと?
だが、弟が助かる可能性があるなら。
「分かった」
俺がそう答えた時だった。
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