~成人式~

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2体のガーゴイルの背後から、火の玉が2発飛んで来て、一瞬でガーゴイルは灰に散った。 助かったのか俺は? 直ぐに誰かが近づいて来る。 「小僧、無事か?」 そう言いながら、爺さんが俺に手を差し延べてくれた。 その大きな手を握り締めて立ち上がる。 「ありがとう、無事だよ」 「そうか……あの町から逃げたのじゃな? 小僧、ワシの村に来い」 ここで俺の意識が遠退いていく。 ーーーー夢か。 「又、あの夢か」 目覚め最悪だな。 あっ、今日は弟の成人式だっけ? アイツ、ギルドを選んだらしいな。 お前は軍に入れと散々言ってやったのに……馬鹿野郎が。 ちっ、ギルドは危険が多過ぎるんだよ。
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