~成人式~

6/10

5人が本棚に入れています
本棚に追加
/17ページ
ーーバンッ!! 突然俺の部屋の扉を開けるジジイ。 「小僧!! いつまで寝ているんじゃ!」 「ちっ、ジジイか……起きてるよ」 俺は全身を伸ばしながら欠伸をする。 「馬鹿者! マスターと呼ばんか! 何度言ったら分かるんじゃ!」 「はいっ! マスター!!」 俺は飛び起き、速攻で着替えを済ませる。 「全く小僧は……戦闘に関しては鬼神の如くじゃが、普段は間抜けにも程があるわぃ!!」 今日は随分と御立腹じゃねーか。 「まだ式は始まって無いんだろ?」 「もぅ終わったわぃ! だから、ギルドの試練も始めたわぃ」 何っ!? 試練だと? じゃあ、弟は森に入っているのか!! 「ジジイ! それを早く言え!!」 俺はジジイがまだ説教をするのを無視して部屋を飛び出した。
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加