2人が本棚に入れています
本棚に追加
「くっ…」
「負けたら娼婦として一週間ここで働くんだろ!」
その酒場には1人の女剣士と3人の男がいました。
これは1人の女剣士のお話。
「それとも誰か他に闘ってくれる人がいんのか!?」
くっ…いるわけがない。
わかってて言っているんだこの男は。
「じゃあ俺が受けようかな。」
その場に現れたのは少しばかり背の高い男剣士だった。
「あんちゃんマジで言ってんのか?こっちには戦士として名高いアースストラスがいるんだぜ?負けたらあんちゃんどうすんだ?」
「そうだな…一万マルク(マルクはお金単位)をやるよ。」
「言ったな?じゃあ…今から闘技場に入ってもらおうか。」
「構わないよ。」
「待て!貴様は何者だ!私は何も貴様には頼んでないぞ!」
その剣士はこっちを振り向いてこう笑いながら言った。
「困ってる人が助ける。これ、俺の常識だから。だから俺はあなたを助けるよ。」
その男は酒場の裏口にある闘技場に連れて行かれてしまった。
「馬鹿な奴…何で私の為に…」
最初のコメントを投稿しよう!