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「一応強い剣士って聞いたけど…思ったより弱いんだな。せいやっ!」
謎の男はそこから蹴りを顔面に当てたのだ。
「ぶへぁ!」
アースストラスはそのまま気絶した。
「勝者、謎の男…ってあれ?」
審判がジャッジを下した時にはもう謎の男はいなくなっていたのだ。
まるで疾風の如く消えていたのだ。
「な、何なんだあの男は…」
私の目でも頭でも追い付けない事態が起きている。
一体どうなっているんだ?
「さぁて…試合には勝ったから彼女は娼婦として働かせるのは取り消してね。」
「き、貴様何者だ!?」
「俺が誰かなんてどうでもいいでしょ。どうしても知りたいなら…金をくれ。」
「ふ、ふざけるなぁ!野郎共!このふざけた男をやっちまえ!」
酒場にいた危ない雰囲気男達は謎の男に襲いかかった。
「あーあ、とうとう手を出しちゃったな。今からやるのは正当防衛だからお前等恨むなよ!」
謎の男は数十人近くの男達を剣の側面で次々と気絶させていった。
まるで踊っているのかのように。
そして、女剣士と話していた三人組の男が残った。
「う、嘘だろ。」
「さぁ…まだやるの?」
「お前…まさか剣士エルダインか!」
「なんだ、知ってるじゃん。」
「あの人助けで有名な剣士を知らないわけがないだろ!それにその腕はその場にいた100人の騎士を倒したとか…」
「おーその噂一部間違ってるなぁ…俺が倒したのはその場にいたモンスター1000体だよ。世の中いい加減な情報が出回ってるなぁ…」
「は、はぁ?そんなの勝てるわけがねぇ…あの女剣士は解放するから見逃してくれぇ!」
「わかればいいんだよ。じゃあね~」
エルダインはその酒場から立ち去っていった。
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