幼馴染み

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都会に比べてよく静かだと言われるがそ れは違うと思う。 喧騒は無いが、命の気配が強く、いつも 誰かに見られているような気がしてなら ない。 草木にしても虫にしてもとにかく命に溢 れていていつも何かの気配がする。 都会は何かと一人になれた。 きっとこの村より遥かに人は多いのだろ う。 だけど気配の密度が低いと思う。 そこに誰もいない安心感。 だれにも何も気にしなくても良い心地よ さ。 孤独の安心感がここにはない。 この土地は力強い、空も大地も何かに溢 れている。 そんな感じがする。 道すがら先の木々の間に何かを感じたの はそんなときだった。
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