鬼の深淵

幼馴染み

チリチリする。

ざらついた物が自分の中を通り過ぎてい く感覚

嫌な感じ

目に見えない位の細かな針を背中に刷り 込まれたような気になる。

嫌な物がその先にある。

思うではなく確信しているんだなと納得 したとき、藪の中に分け入っていた。

丈の高い草を掻き分けながら疑問に思 う。

なぜ向かう必要があるのか？、何をしに 行くのか？、嫌な感じであるならいかな ければ良いのにと思う。