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木陰の肌寒さのなかで組まれた腕が熱を持つ、それが伝わるようで恥ずかしい。
無理に振り払うのもこちらばかりが、意 識しているようで気恥ずかしくそのままで歩いていた。
本家のじいさん家と叔父さんの家はさほど離れていない。
サフをどうしようか悩む。
「着くから離れて」なんて言える雰囲気じゃないけど。
そんなことを気にするのも子供じみているとサフに思われる気がしてなんとなく何も言えなかった。
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