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当のじいさんはのんびり縁側で茶をすす りながら日向ぼっこをしていた。
「じいちゃん、具合は?」
勢い付いて聞いたものの、じいちゃんは こっちの話をちっとも聞いてはいない。
「おーおー、よく来た、よく来た。ばー さん、陽が来たぞ。」
立ち上がり、お勝手にでもいるのであろう、ばーちゃんに声をかけている姿を見れ ば拍子抜けも良いところだ。
どっからどう見てもぴんぴんしてやが る。 て言うか人の話を聞け!ぼけたのか? ボケたにしても元気なのは間違いない。
もらい物だのかんだのと茶菓子が出て来 て迎えられれば、どう考えても騙された のは間違いない。
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