銀の森に憩う月

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《光と緑のブーケ》 海の底から芽吹いた陽光 地平の端から大地を染める 華やいだ過去の連れて来た 純粋なる子等には 天使の輪を 風が踊る度に舞う粒子と 光の出逢い 煌びやかな七色を生む 世界中に散った種からは 緑のBouquetを 世界中に降った慈雨の様な 祝福と共に 得た物は数限り無くあれど この星は何時でも溢れている 間違いは数限り無く積み重なれど この星は全ての物に溢れている 引き摺る重さと引き換えの未来 捨て去る痛みと引き換えの希望 巡り 疲れて眠る時まで 自由を気取り増える足枷 万能には為れずとも 寛容なる事を願い 芽吹く緑の息吹を編み込む 次なる命へ 繋がる様に 高らかな鐘の音は告げる 新たな祝福も 訪れる終焉も 古き音色は過去を懐き 同じだけ 時の運ぶ未来を迎える 魂が辿り着いた世界に立ち 束ねていく光と緑のBouquet 眼の前の未来が連れて来る 次なる物達へと手渡す為に
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